子どもの教育に興味を持っているお父さんお母さんは、一定数いらっしゃると思います。
当ブログにお越しくださっている方は、まさにそういう方々でしょう。
一方で、教育というものにそこまで関心を持っていない方も一定数いらっしゃいます。
全く興味がないわけではないのでしょうが、
- ある程度人並みのことが出来ればいい
- とりあえず高校には行ってくれればいい
と考えている方も多いです。
考え方は人それぞれですので、人生においてどこに重きを置くかは、これまた人によって違います。
スポーツや音楽、芸術などに類まれな才能があれば、他の子たちと同じように勉強する時間も惜しいのは確かでしょう。
私自身は特になにかに秀でた分野があったわけではなかったですが、ただ勉強はしていました。
そして何とか医師になることは出来ました。
すると、子どもは言われるんですよね。


そんなことは決してないんです。
子どもが努力してるのを見て欲しい。
そう思ってしまうのです。
Contents
遺伝で勉強が出来る? 小学校での様子

上の子は年中の頃から公文算数を始め、小3の学年末にはK教材(K~高校数学になります)が終了しました。
学校では勉強はできる方で、3年生の時には、同じクラスのやはり勉強のできる女の子と一緒に、いつもクラスでは「ミニ先生」をやっていると言っていました。


課題が早く終わって100点をもらったら、
まだ終わっていない子や分からない子の机を回って、
やり方を教えてあげる役割のことです。
上の子とその女の子は、いつも終わるのが1,2番だったので、2人でミニ先生をして回っていたそうです。 (先生は次々持ってくる子ども達のプリントの丸付け)
逆に2人が丸付けをして、先生が生徒を見て回る時もあったそうです。
まさに「ミニ先生」として、先生のサポートをしていたそうです。


と言っていました。
分からない子に教えるために、
- 「この人はどこでつまづいているんだろう」
- 「どう教えたらわかるようになるだろう」
と、考えるようになったそうです。
勉強は、人に教えることが出来るようになって、本当に自分で理解しているということなので、この経験は2人にとってもとても良いものだったでしょう。
そして3年生というのは、学力差がだんだんと見え始めるころです。
精神面での発達も著しいこの時期には、
勉強面でも文字の読み書き、算数の筆算や九九など、1-2年生の頃に習った学力形成の基盤となる基本的な知識技能の習得が終わり、
より高レベルな学習へと進んでいきます。
遺伝で勉強が出来る? ママ友の言葉に違和感

その頃から、小学校のお母さん方から徐々に言われるようになってきました。

やっぱり遺伝よね」

私はそれを言われるたびに、違和感を感じていました。
だってうちの子は、小さい頃から勉強をがんばってきた。 その成果が出ているだけ。
なにもせずに今勉強が出来るようになってるわけじゃない。
「遺伝」なんていう、簡単な言葉で片づけないで。


その努力が、「遺伝」という言葉で否定されているような
気さえしてしまったのです。
・・・・被害妄想チックなのか、ちょっと私の考え方もおかしいかもしれません。
でも、本当にそんなに努力しなくても出来る「天才」的なのとはうちの子は違うんです。
明らかに努力の結果なんです。
逆に、みんなもう少し勉強すれば、もっと出来るようになるのに。
そう思えて仕方ありませんでした。
ただずっとそう思っていたわけではなくて、あとで思い返してみると、あの頃そんなこと感じていたなあという程度です。
でも学年がもっと上がると、この「違和感」が、だんだんとはっきりと自分の中で感じられるようになってきたのです。


でもずっと気にしていたわけではありません。
遺伝で勉強が出来る? ちょっと困った先生の登場

我が子の小学校では、算数の授業でTT(チーム・ティーチング)が取り入れられています。
自分の子どもが小学生になるまで全然知らなくて、「は? てぃーてぃーって、なに?」って感じだったのですが、
今は多くの小学校で取り入れられているやり方のようですね。
10年ほど前から、算数における指導の充実のために、小学校ではTT(ティームティーチング)の授業が始まりました。
TTとは、担任以外の教師が授業に参加し、二人で授業を展開するやり方です。
どちらか一方が主に授業を進め、もう一方が補助的な役割をして、個別的に声をかけたり指導をしたりする方法が一般的です。
我が子の小学校では数名TT専任の先生がいて、TTの先生が入る場合は、TTが主導で授業を行い担任はクラス内を見て回って補助をする形です。
いつもTTの先生が授業をするわけではないのですが、学年が上がるとTTの割合が増えてきます。
授業内容が難しくなってくるので、2人体制の方が指導しやすいということなのでしょう。


ただ、上の子が高学年になった時、ちょっと困った先生がその学年のTTになりました。
その先生は結構お年な方でした。
昔のやり方が染みついているのでしょう。
とにかく、厳しいのです。 それも、子どもを罵倒するような発言がしょっちゅうあったようなのです。
しかも、(子どもいわく)教え方が下手。

専任の先生なのに致命的よ・・・

うちの子はその頃は塾に行っていたので、内容的にはもう塾で習ったところだから分かるけど、本当に教えるのが下手過ぎて、初めて習う子はわからないと思う、と言っていました。
教え方が下手で、クラスの大半の子が「?」という状態になっているのに、「なんでわからないんだ!」というように、子ども達が悪いという発言を繰り返していたようです。
クラスによっては、担任の先生が、他の授業時間を削って、もう一度その単元を授業し直したりしていたようです。


遺伝で勉強が出来る? ママ友さんたちの反応

私も子どもから話は聞いていたのですが、やはり徐々に他のお母さんたちも知るところとなり、「あの先生、こんなにひどいんだって」という風に、うわさになり始めました。
話を聞いているうちに、私はだんだんいらいらしてきました。
うちの子は塾で習ってるから、そういう意味では困ってはいない。
でも、クラスの大半の子が理解できていないのに、それをフォローすることもなく、分からないのは子ども達側のせいって、教師としてそれはどうなの!?と思ったのです。
実際、授業について行けている子は塾通いや学校以外で学習系の習い事をしている子たちで、勉強は学校のみの子たちはほとんどがついて行けてない状態のようなのです。


あの先生問題だよ」
私が話を振ってみても、ママ友さんたちは、






そんな話はするのに、話すだけ、なんです。
誰も動こうとしないんです。
いやいやいや、やばいって。
小学校高学年で算数につまずくとか、そのままいったら本当にまずいから。
挙句の果てには(私がうるさく言ってたからかもしれないですが)、




って言われました・・・・・・
ちょっとまって。
私は、あの先生の教え方や態度は教師としてどうかと思う。その点で怒っている。 だからもちろん、学校に抗議してもいいんだけど・・・・
まずは、そのせいで授業についていけなくなってしまった子の親が声を上げるべきじゃないの? うちの子、ついて行けてなくて困ってます、って。


他のお母さん方の話を聞いてみても、抗議しようかって話をしてるのは子どもを塾に行かせてるお母さんばかり。 恐らく、その子たちも勉強という点では困っていません。
なんで?
なんで授業が分からなくなってるのに、それを学校に相談しないの?
なんで声を上げないの?


結局、直接担任の先生に話をしたのと、
知り合いにPTAの役員をやっている人がいたので、その人づてに、PTA会長⇒校長先生と、話を持って行ってもらいました。
保護者からそういう声が上がっているということを学校側も認識したようで(私以外のところからも、校長先生に話は上がってきていたようです)、校長先生からそのTTの先生に話があり、生徒に対するきつい言い方などは改善されました。
ですので、私はもうこれ以上はいいやと思いました。
教え方などは、すぐにできるようになるものでもないと思いますが、我が子にはそこは関係ないから、もうしーらない、という感じでした。
もっとわかるように教えてもらわないと困るというなら、その子の親が抗議すべきですよね。


自分の子どもが勉強が分からなくなっている・・・・
なんでそれを親として放置できるのか、私は本当に理解できませんでした。
さらにまた、




分からないんだったら、勉強すればいいじゃん!
学年上がって、中学生になったら、更にツケが回ってくるよ!?
勉強を重要視してない人とは、その点でわかりあうことって出来ないんだろうなあと、しみじみと思いました。
遺伝で勉強が出来る? ちがう、秀才は努力の結果だ!

世間一般にいる頭のいいと言われている子たちは、秀才がほとんどです。
天才なんて一握りです。
私は、秀才は努力したからこそなれるものだと思っています。
逆に、たとえ持って生まれたものが優れていたとしても、そこに努力をしなければ伸びないし、宝の持ち腐れだと思います。
だから、「『上の子』ちゃんは、やっぱり遺伝子が違うよね」 そう言われるのが嫌なんです。
だって、子どもは努力してるから。
そして、私も子どもの頃努力したから。
上の子はもう小学校を卒業しましたが、あのTTの先生、まだ小学校にいるんですよね・・・・
下の子の学年の担当にならないことを祈ります・・・・ (だってまた爆発しそう)