6年生になると、志望校の選定が必要になってきますね。
その時に考えるのが、学校説明会や学園祭への参加ではないでしょうか。
さらに、夏休みは天王山と呼ばれています。
この時期、6年生はどうやって過ごしているんだろう・・・
その疑問を解消出来るように、我が子の経験を交えて書いていきます。
ぜひ参考にして下さい。
Contents
中学受験の6年生 学園祭や学校説明会の参加時期
「6年生の時期、学園祭や学校説明会は行った方がいいの?」
疑問に思いますよね。
可能であれば、学園祭や学校説明会は、5年生までに1回は済ませておくのが理想です。
6年生になると、土日も授業やテストがバンバン入り、休みもあまりありません。 塾が休みの日と学園祭や説明会の日が重なっているとも限りませんし。
塾を休むことで、不安になる子もいるので、やはり5年生までに済ませておくのが理想です。
参加目的や見ておくべきところ
ですがもしも行けてなかった場合は、ぜひ連れていってあげましょう。
もちろん、目的はモチベーションを上げるため、です。
学園祭の出店で買い物をして、
「来年は、○○ちゃんもこんなふうにカレーを売ったりしてるんだね。 お母さんも買いに来るね」
などと、子ども自身がそこの生徒の一員になっていることを想像して、いいイメージを膨らませられるようにしてあげてください。
「やっぱりここに来たい!」
改めてそう感じることでしょう。
また、学園祭のメリットは他にもあります。
学校によりますが、在校生がやっている「入試分析」です。


これをやっている学校では、ぜひ真剣に聞いてください。
「今年問題を作った先生はたぶんこの先生。 来年はここが出そう」
など、その分析力は教師も太鼓判を押しているとのことです。
とくに秋に学園祭がある学校だと、入試問題は作成に取り掛かっていたり、作成済みの学校が多いので、本当に参考になります。
我が家の学校説明会の利用の仕方
我が家は第1志望の学校の学園祭は、本人が5年生のうちに参加しました。
ですが第2志望とする予定の学校は、学校説明会には私は参加しましたが、本人は塾の日程が合わず、参加できていませんでした。
そして6年生になって、現地模試というのが数回いくつかの学校で行われました。 その学校用の模試を、塾が学校を借りて行う模試です。
その成績が、結構悪かったんですね。
いつも取れているような問題が取れていない。
そして悪い成績だったのは、模試の時に初めて訪れた学校ばかりでした。


いつも塾で受けるテストよりも早く家を出て、知らない学校知らない教室で、知らない人に囲まれて受ける模試は、いつもと雰囲気が違うでしょう。
その雰囲気にのまれたのか? と考えました。
ですので急遽、6年生の2学期に、第2志望の学校の説明会に、本人を連れて参加しました。
本番の試験の前に、学校内を見学して、どういうところなのか本人が見ておく必要があると思ったからです。
それが意味のあったことだったかどうかはわかりませんが、上の子は第2志望の学校にも無事合格を頂くことが出来ました。
あとで後悔しても遅いです。
ですので、6年生の2学期という、塾の日程もパンパンの時期でしたが、学校説明会に参加して良かったと思っています。
学園祭や学校説明会は、本人自身が学校を目にする本当に良い機会です。
モチベーションにもつながりますし、ぜひ参加してくださいね。
中学受験の6年生 みんなが言ってる天王山ってどんな山?
「天王山」 よく聞くけれど、どんな山なの?
どういう意味?
意味としては、「6年生の夏がとても大事な時期だ」ということです。 それは間違いありません。


もう受験生なのだし、なんとなく意味は分かるけど・・・
基本的に、子ども達は普段、学校が終わってから塾に行きます。
学校の宿題も出ます。 もちろん、塾の宿題もあります。
ここが、高校受験や大学受験と大きく違うところなんですね。
高校受験や大学受験は、学校の勉強がそのまま受験勉強に直結する。
ところが、中学受験においては、学校の勉強と受験勉強は別物、なんです。
なので、普段学校に通っている期間というのは、思うように受験勉強の時間が取れないんですね。
夏休みは(小学校の宿題はありますが)、学校が休みなので、受験勉強に多くの時間をかけられる、最後の長期休みです。
冬休みもありますが、あまりに受験直前過ぎて、その頃は過去問対策に明け暮れていることでしょう。
夏休みが明けて、秋からは過去問対策が始まります。
つまり、単元ごとの弱点克服にじっくり取り組める、最後の期間なのです。
これが天王山と言われる由縁です。
6年生の夏休みは、塾の夏期講習に合宿、模試と、イベントもかなり多く、その中で時間を捻出するのも難しいかもしれません。
ですが、ここで弱点を克服しておかないと、次のステップである過去問には進むことが難しくなります。
天王山を超えれば、偏差値急上昇!?
これだけ勉強したのだから、夏休みの後は偏差値が上がるはず・・・・
この考えは捨てた方がいいです。
夏休みが天王山だ!としてがんばっている子がほとんどです。 みんなが実力を伸ばしてくる時期なのです。
なのでそれを抜き去って偏差値が急上昇するというのは、ほとんどの場合不可能です。
夏休み明けのテストでは、偏差値にこだわるよりも、弱点克服を目指してやってきた勉強の範囲で点が取れるようになっているかどうかを確認してください。
もちろん、稀にですが、夏休み明けのテストで、下のクラスから上がってくる子もいます
なので絶対に無理とは言えませんが、たとえ偏差値が上がらなかったとしても、「夏休みの間、何やってたの! 全然成績上がってないじゃない!」なんて間違っても怒ったりしないで下さい。
社会など、暗記科目では即効性がありますが、やはり算数では成績が伸びてくるまでに数か月のタイムラグがあります。
夏休みに頑張ったことは、秋以降の過去問対策に入った時に発揮されるはずです。
上の子は算数の速さの単元が苦手でした。
他にも苦手とする部分はたくさんありました。
天王山の夏休みが終わってからも全く偏差値が上がることもなく、むしろ下がったりして親としては心中穏やかではありませんでした。
ですが、「みんな頑張っているのだから当然。 そして、我が子もがんばっていることは、私が一番よく知っている。 努力したことは絶対に身になっているはず。 大丈夫。 大丈夫・・・・」
そう自分に言い聞かせていました。
子どもにもそのように伝えていましたし、何より、子ども自身、手ごたえを感じていたのです。
前に解けなかった問題が解けるようになった。頭の中で、つながるようになってきた、と。
過去問対策に入ってから、今まで頭の中で散らかっていた知識がちゃんとまとまって行くように解けるようになっていき、成績もまた上位で安定するようになっていったのです。
中学受験の6年生を阻む夏休みの壁・・・小学校の宿題
まずは予定の把握を
前に書いたように、受験勉強のまとまった時間が取れるのは、後は冬休みまでありません。
となると、学校の宿題は、出来るだけ早く終わらせてしまいましょう。
中学受験の勉強をしている子なら、ドリルやプリント系は、あまり時間をかけることなく出来ます。
問題は、自由研究や読書感想文などの大物です。
まずは、早く夏休み中の塾の予定を把握しましょう。
どこに何日間の休みがあって、それをどのように使っていくのか。
6年生の夏休みとなると、帰省や家族旅行を控える家庭も増えますが、長期でなく、子どものリズムや体調を崩すほどでなければ、問題はありません。
毎日勉強であっという間に過ぎていきますが、まだ冬までは時間があります。
途中で息切れをしないためにも、少しの息抜きは必要です。
でもそうなると、ますます学校の宿題に割く時間がなくなりますよね・・・・
夏休みの宿題、いつやる?
なので、夏休みの宿題は、夏期講習が始まる前、もっと言うと夏休み前に終わらせてしまいましょう!
学期末近くになると学級懇談会などもあり、そこで夏休みの宿題についての説明がありますよね。
私は懇談会の終了後に先生と直接話しをて、宿題について詳しく聞きました。
また先生が終業式前に宿題(ドリルやプリント)を配ってくれたこともあり、夏休み開始前に宿題を始めました。
今は8月中に2学期が始まる学校も多く、夏期講習が終了と同時に2学期が開始となる場合もあります。(我が子の小学校もそのパターンでした)
そうなると、夏期講習が終わってからゆっくり学校の宿題をするということも出来ません。
でも、2学期開始が9月1日の学校であっても、8月末は9月の志望校判定模試に向けて夏期講習の復習に当てた方がよいので、やはり宿題は早めに終わらせておきましょう。
せっかくやるなら、受験勉強につなげたい!
読書感想文や自由研究は、どうしても時間がかかってしまいます。
でも、効率よく終わらせたいし、なにより受験勉強につなげたいですよね。
読書感想文については、塾の国語の先生に、どんな本がおすすめか聞いてみましょう。
どんな本がその年の受験問題に出されるのか、塾ではある程度予想をしてあったりします。
もしくは、予想されたものではなくても、先生がこれは読んでおいた方がいい、とする本などもあります。
せっかく読むのですから、受験に役立つ本にしましょう。
自由研究についても、せっかくなので、理科や社会の苦手分野強化などに充てたいですよね。
いろいろ試されている方がネットにやり方を載せてあったりするので、参考にされてはいかがでしょうか。
我が子は、近代の歴史がごちゃごちゃになっていたので、そこを自分なりに整理してまとめノートを作っていました。
長い夏休みも、塾のスケジュールがパンパンで、本当にあっという間に終わってしまいます。
効率的に受験勉強を進めるためにも、小学校の夏休みの宿題は、読書感想文や自由研究も含めて、早目に終わらせておきましょうね。